【実施報告】②実践者に聞く!“場”づくりのイロハ
②実践者に聞く!“場”づくりのイロハ
私の困ったはママ(みんな)の困った! ~声を拾う多様な事業展開~
■開催に至った経緯や目的・ねらい
まちづくりスポット大津では、地域コミュニティの持続性を高めるため、まちづくりを担う人材育成に取り組んでいます。今回は“場”づくりをキーワードに、活動を一からつくりあげ、実践を重ねておられる講師を招き、活動を始めたきっかけや原動力、今後の挑戦について3回に渡りお話を伺いました。講座を通して参加者が活動をはじめるきっかけと視点を得たり、すでに何とかしたい課題に向き合い行動している方にとっては、次の一手につながるヒントを発見出来る場になればと思っています。
■概要
日時:2021年3月6日(土)13:30~15:30
場所:まちづくりスポット大津
講師:押栗泰代さん
(認定NPO法人 マイママ・セラピー理事長/ナーシングクリエイト(株)代表取締役)
参加者:7名
■当日の様子
押栗さんは認定NPO法人マイママ・セラピーの理事長とともに、株式会社ナーシングクリエイトの代表取締役をされています。押栗さんが開業保健師として独立しようと思ったきっかけは、社会福祉協議会のボランティアの経験からでした。核家族化や・少子化による、育児不安を抱える母親が増加したり、情報過多が育児における方法の選択を混乱させているといった現状がありました。押栗さんはこのような、時代に合わせた対処を求めてくる人の存在や、一律ではない価値観・オリジナルな生き方があるというところから、小さな社会の保健課題を解決するために、個人の価値や行為をケアするための支援の必要なのではないかという考えに至りました。しかし一人一人に合わせた支援というものは地域に存在せず、その一方で守りたい人が存在するという状況が、開業のきっかけになったそうです。この拠点として設立されたマイママhouseはママたちの第2の実家として、仲間や相談できる人の存在や、安心して休める空間を作るとともに、ママたちが学んだり共有できる時間を作ることにも取り組んでいます。押栗さんはこうした事業を進めていく中で、ママたちの不安は、母親としての不安だけでなく、女性としての今後の生き方への見通しが持てないというところにもあるということに気が付き、母親の支援という形から、産後の女性支援という形に移行し、新しいサービスの創発に取り組んでいます。押栗さんは、「NPO法人」という働き方に、自分の生き方や命が吹き込まれていて、「株式会社」という働き方に社会を支える経済の動きが含まれているとおっしゃっていました。今後は若い人達にバトンをつなぐため、次世代の人材育成に取り組んでいきたいと考えていらっしゃるようです。
■参加者の声
・これからはじめるのですべてがためになりました。仲間をつくること、自分がやりたいと思ったことは我慢せずする!ということにひかれました。”
・一人ひとりのママに寄り添っていく。1人のママとして認める。改めて考えた事でした。大切にしていきたいと思います。
・「自分を信じて」という事はとても大切だと思いました。難しいことでもあるが、日々揺れながらも自分を信じていければと思いました。
■講座を聞いての感想(まちづくりスポット大津インターン生)
自分はまだ大学生で、出産後の母親の悩みについては全く考えたことがなく、この講座を通じて様々なことを知ることができました。押栗さんは一人一人に合わせた支援を行いたいというところから開業され、活動を進めていく中で母親支援という形から、産後の女性支援という形に変わっていったと話されていましたが、そうした支援の中で、○○さんのお母さんではなく、一人の女性として向き合うことが大切だと話されていたところが非常に印象的でした。実際、産後の母親は、育児にかける時間が長く、子ども最優先で生活をしている人が多いように思います。そのような母親たちに対して、一人の女性としての生き方を一緒に考えるという形の支援は非常に大切だと思います。そうした支援の在り方を人生の早い段階で知ることができて良かったです。
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