「地域防災～つながるしくみづくり～」を開催しました！（11月3日・月祝）

■ 開催概要
毎年11月にブランチ大津京で開催される「滋賀学区まちづくり協議会」の文化祭と連携し、
今年も地域の皆さん向けの防災イベントを実施しました。
災害支援や防災に取り組む団体の協力のもと、防災について一緒に考え、情報を分かち合え
る場として開催しました。

■ 当日の様子
当日は準備時間から昼頃まで雨模様となりました。
来場者が少なくなるかと心配しましたが、文化祭に訪れた地域の皆さんや、買い物・公園を
楽しむ親子連れ、展示に協力いただいた近隣保育園の園児・卒園児のご家族など、子育て世代
からシニア層まで幅広く214名にご参加いただきました。

■歌声に合わせて、楽しく学ぶ胸骨圧迫体験
滋賀学区自主防災会の協力のもと、訓練器具「あっぱ君」を使った体験を実施しました。
「あっぱ君」は圧迫の強さやリズムを体感でき、音や光でフィードバックも得られるため、
子どもから大人まで気軽に学べます。当日は自主防災会に所属する防災士が歌に合わせて
リズムをとり、参加者も一緒に歌いながら体験。ゴリラスタイルの動きも取り入れ、
楽しみながら学ぶ姿が見られました。「力が必要」「リズムが難しい」との声もあり、
いざという時に備える大切さを実感する機会となりました。

■近隣保育施設との連携による幼児向け防災展示
今回の企画では、近隣保育施設とのつながりから保育園での防災への取り組みを伺いました。
園では「災害時には地域にも役立ててもらいたい」との思いから、ベビーから幼児までを対象
とした備蓄品の展示にご協力いただきました。
当日は子育て世代や地域の自主防災会の方々が熱心に見学・撮影し、「勉強になった」との声
も多く寄せられました。
この展示をきかっけに、自主防災会の方とつながりが生まれ、今後の防災イベントでも幼児の
災害時の備えについて継続的に紹介されることが決まりました。

■ 福祉体験を通じた気づきと学び
当日は幅広い世代が大津市社会福祉協議会が実施した福祉体験ブースに参加しました。
車いすの操作や移動を通じて支援する側・される側双方の視点を学び、さらに重りやゴーグル、
杖などを用いた高齢者疑似体験も行い、シニア層の身体的制約を体感しました。
龍谷大学の学生からは「高齢の方が歩く大変さを実感できた」との声があり、椅子から立ち上
がる際によろめく場面もありました。この体験へも自主防災会の防災士の方が参加され、
「多くの人に知ってほしい」と地域の防災イベントでも紹介されることになりました。
介護をされている女性が「母の状態を体験したい」と参加する場面もあり、実生活に根ざした
関心が寄せられました。

■開催のふりかえり
行政を含む14団体26名の協力で開催した今回のイベントは、防災意識を高めるだけでなく、
災害の種類に応じた備蓄の必要性を考える契機となりました。
福祉体験では、家族を守る責任や日常生活での思いやりを改めて感じる時間となり、非常用
トイレの体験からはすでにトイレに関する備蓄を進めている方が多いことも分かりました。
いつ・どこで災害が起こるのか？年々増える災害に対し、平時からの取り組みが広がり始め
ていることを実感しました。
今後も、災害ボランティア活動と地域を結ぶ役割を果たしていきたいと思います。

☆ご協力いただきましたみなさま・ご参加いただきましたみなさま
　 ありがとうございました。

【後援】
　大津市　総務部危機・防災対策課

【協力団体名】
　滋賀学区まちづくり協議会
　滋賀学区自主防災会
　（社福）大津市社会福祉協議会
   龍谷大学ボランティアセンター
   アスク大津京保育園
   おーろら保育園
   ナーシングクリエイト㈱
   南草津マンション防災委員会
   おうちづくり相談室 
   NPO法人猫の事務所KIND
   守山防災チームみらいと 
   NPO法人国際ボランティア学生協会 (IVUSA)草津クラブ 

【広報協力】  
　ながらまちづくり協議会自主防災会
　比叡平まちづくり協議会【後援】