お天気に恵まれた11月4日(月祝)【地域防災～つながるしくみづくり～】を開催しました☆

開催趣旨

毎年11月にブランチ大津京で開催される滋賀学区まちづくり協議会主催の文化祭と同日に地域向け防災イベントを開催しました。地域とのつながり・災害活動団体の情報を地域へと共有することで日々の災害に備えた知識を多くの方へと伝える機会として実施しました。

当日様子

当日は地域で防災に取り組む住民や一般の来場者をはじめ公園で遊ぶ親子連れなど幅広い年齢層から148名が来場されました。展示を見るだけでなく、スタンプラリーで4つの展示や体験をめぐり、メッセージを書いたものを展示してもらいました。

室外展示

災害で水が止まったとき困るのが、トイレ問題です。家庭でも準備できる簡易トイレとはどのようなモノなのか、大津市危機・防災対策課に協力いただき、現物展示をしてもらいました。子どもも大人も実際に座ってみると思ったより頑丈でいつもと変わらない！簡単に組み立てることができコンパクトに収まることを知り、購入を検討される方もおられました。
災害時の持ち出しグッズを詰めたリュックを持ち重さを感じてもらう体験では、ランドセルより重すぎる！こんなにたくさんのモノが必要なのだ、今から準備したいと思ったなどの声がありました。協力団体の大学生には静岡県出身の方がおられ、いつも持ち歩く最低限の防災グッズを公開し、なぜ必要なのかを参加者に伝えてくれました。

　

室内展示

活動展示として、能登半島地震の災害ボランティアに参加した学生が作成した写真展示も行いました。現地の活動ボランティアが増えればという想いから作成・配信された動画も投影し、現地ではまだまだ力仕事が必要であることや、限られた滞在時間では活動できる時間が少ないこと、活動に参加して経験したからこそできる情報発信をしてもらいました。
もしもの時のために日頃から取り組む活動団体として、ママからはじまった“南草津マンション防災委員会”の展示を行いました。自助だけではない助け合いの大切さ、地域で人を集める防災の取り組みとして多くのヒントがありました。
また、ボランティアで活動している整理収納アドバイザー“Linkしが”より家を片付け危険を減らすための整理収納テクニックや減災備蓄の展示を行ってもらいました。今すぐ始められるヒントがいっぱいの取り組み紹介でした。

（社福）大津市社会福祉協議会の協力で、防災ゲーム「これ持ってぐ～」を体験してもらいました。このゲームは、4人のプレイで約15分と手軽なもので、手札に描かれた特性が違う人がもしもの時に必要なモノのカードを集めるゲームです。人によって持ち出す重要なものが違うということを体験することができます。大津市社協のスタッフの方が進行し、親子や小学生のお友達での参加者が多くあり、ゆっくりゲームに向き合い、ゲームを通して足りない準備物が解ったなど楽しく学べたとの声が多くありました。

能登半島をフィールドにして微小地震を研究中の立命館大学BKC大学院生佐々木萌香さんからは活動発表を行ってもらいました。地震について簡単にご説明いただき、災害時に避難が必要でない場合でも家の中で過ごすための備蓄や、笛やホイッスルなどを災害時に存在を伝えるために常に持ち歩くことを勧めてくれました。また、能登の災害ボランティア活動に参加した学生からも発表してもらい、現地の様子や自身の活動、地域の人との関わりでの気づき・これからボランティアとして参加するときに必要とされることなどを伝えてもらいました。

まとめ

常備用の防災グッズに触れたり、ボードゲームの体験などで各活動団体（行政を含む6団体14名）と直接コミュニケーションが取れる運営としたことで、アンケートでは小学生参加者から「楽しく勉強することができた」との声が多くありました。また、展示を見た地域の方が学生に質問される姿があり、「自分たちの活動を地域へ直接アウトプットする機会がなかったので良い経験となりました」とうれしい声がありました。年々来場者が増えているブランチ大津京内にある近江神宮外苑公園は災害時に住民が一時的に身の安全を確保するための一時避難場所になっています。頻発する災害は、いつ！どこで！起こるのか？その時のために日々の災害に備え、防災に取り組む活動団体の情報や知識を地域の方へと共有できるように、地域と活動団体をつなぐ拠点として活動を続けていきたいと思います。